ラーメン探究日記

主に自作ラーメンのブログ。経験から様々な目線で物事を捉え、その本質を探る日々。記事の内容については参考程度に流してください。でしたが反動で暫くラーメンから遠ざかります。また違う何かを見つけられる日までお持ちください。

吉田のうどん 富士吉田市ご当地グルメ(郷土料理)

前々から気になっていた吉田のうどんを食べてみました。

吉田のうどんを知ってる方がどのぐらいいるのか?
自分は分かりませんが、全国的に見ればまだ少数派なのではないでしょうか?


今回訪れたのはあらきうどん
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御殿場アウトレットで買い物していたのでお昼時期を過ぎてしまいましたが、この店は15:30までとなっており、その中でもこれぞ吉田のうどん!
という店を検索してました。




某ログには

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よしだうどんを食べたいならよそがいいと思います。一般的な食事ならいいお店だと思います。
ここのうどんが吉田のうどんだと誤解されると困ります。 吉田のうどんを食べたいのでしたらよそをお勧めします。 一般的な食事でしたら何の問題もありません。ロケーションも便利ですしいいお店だと思います。


なんて書いてあるので難しい職人肌を感じさせる。
まあ、初めての自分としては吉田のうどんとは何か?
知るためにはハードル高いか?と思ったが結果はバッチグー!←オッサンしか言わない


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景色に見えるのは富士急ハイランド。
そこから徒歩圏内にあるので寄りやすい。


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味のある店内で雰囲気イイです。


メニュー
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吉田のうどんというメニュー名がある訳ではない。


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注文はテーブルに添えてあるメモに書いて渡すスタイル。
この辺りでは一般的なのかもしれませんが、県外人の私からすれば独特だと思います。
口頭よりも確実に伝わると思うので良い。



注文が終わりその間に吉田のうどんのカタログを見てみます。
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これを見る限り、吉田のうどんの特徴としては歯ごたえのある麺にキャベツ、味噌と醤油の合わせ出しがポイントなのか?

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こんなにも掲載店があるのですね?
県外人の自分には到底制覇は無理ですが、感覚は掴みたい所です。


あらきうどん
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ゴボウの刻みとちくわの天ぷらが乗ってます。
そして馬肉が乗っています。

うどんは確かに硬めでのど越しとかいう概念ではなく、噛んで味わう独特さ。
過去には武蔵野うどんや自分の住む栃木県内だと下野市に硬いうどんあったな?なんて思わせる。
連れのつけうどんも少し頂いたが、当然〆てあるのでさらに硬いが、そこまで大きな差はなかった。

そして出汁も味わったことない独特さが光る。
関東のかつおだしでもなくまた違う何か?
これは馬肉の影響なのだろうか?
カタログには(この店ではなく)味噌と醤油の合わせとありましたが、味噌感は自分にはわかりませんでした。

野菜などの出汁でどことなく関東圏だとけんちん汁に似る部分もあり、郷土料理感もある。

卓上には辛味の粉があり、これをかけると結構辛くなる。←これも定番である後から知ることになる。


イイじゃない!

県外人の自分から見ればとても個性的です。


ですが1軒食べただけで良し悪しを判断できるわけがありません。
自分の物差しを作るには比較対象が必要。



道の駅 富士吉田
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中途半端な時間帯でも空いてるとなると道の駅になってしまいます。

郷土料理百選とあるように国にも認められた存在のようです。



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こうして道の駅でも吉田のうどんを名乗ってる訳ですから、比較対象になるはずです。


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先ほど辛味の粉があると言いましたが、「すりだね」と呼ばれる富士吉田に伝わる定番の万能調味料でした。
なるほど


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トッピングはキャベツと馬肉。
うどんはやはり先ほどのあらきうどんさんほど硬くはないが、何となくですがこうなってくると不思議とより硬さを求めてしまうスパイラルに陥りそうです。人の心理ってのは面白い。
さっぱりぎみですが、これが吉田のうどんのボーダーラインかな?と今の所は勝手に捉えるしかない。


■なぜ?うどんが硬い?

昭和初期、富士吉田の中心産業は繊維業で、下吉田地区の半数以上の世帯が繊維業を営んでいるほど栄えていました。その家庭では、織物の機械を動かす女性が昼食の準備で作業が止まらないように、また、織物を扱う女性の手が荒れないように、男性が昼食にうどんをつくるようになったといわれています。男性たちは腹持ちの良いうどんを作ろうと力強くうどんを練るため、歯ごたえ・コシのあるうどんが主流になったそうです。今でもうどん店では力一杯練られた、昔ながらのうどんを楽しむことができます。



■なぜ?キャベツが主流?

富士山噴火による溶岩流や火山灰という土地柄やせており冷涼な地域のため野菜を育てるには不向きであったため入手しやすいキャベツを使用したと言われています。




■独特の出汁のなぜ?味噌と醤油
残念ながらこれは検索しても出てきませんでした。
ただ個人的な意見だと山梨は「ほうとう」文化もあります。
これは吉田のうどんよりも遥か昔からあり、寒い地方特有の根菜と味噌出汁が根付いてる筈。
当時は男の料理は時代的には珍しい。何かを参考にした筈でほうとうのアレンジからきているのかも?
何も記されてないので諸説あるのでしょうね。。注;これは単なる個人的な感想。


■なぜ?馬肉?

山梨はかつて地理的条件から富士山の信仰登山が盛んで、登山者の荷揚げ用に馬が数多く飼われていました。そうした背景から馬肉も安く手に入り、食する習慣ができたともいわれています。


馬肉が一番気になってたのに全く想像できませんでした。馬肉がご当地に?聞いたことありません。
歴史を考えれば想像できたかもしれないのに全く頭がそっち方向に行きませんでした。
なるほど富士山が関係してたのね・・( ゚Д゚)
自分はまだまだ甘いと痛感しました。




吉田のうどんをもっと色々食べて分析したい気持ちもあるが、帰らなければ。。笑


特徴は何となく掴んだので、お土産に吉田のうどん(うどんのみ)が売ってたので購入して自作してみたいと思う。
山梨はワインもあるので見たことないサイズのワインもありうちの神さんも購入してました。
隣のビール園はビール売り切れだったよ・・・


個人的には実に面白いご当地グルメだと思いました。店単独ではなくこの文化自体が強個性と判断致します。


まだ続きます↓


自宅に帰り早速、吉田のうどんを作ってみました。
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道の駅で買ってきた吉田のうどん


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ゆで時間目安12分
まあ、そうでしょうね。


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問題は出汁の方。
馬肉がない・・汗

キャベツは今ある冬野菜の白菜で代用。
馬肉は鶏肉で代用。
この時点で吉田のうどんではないですが、まあ、郷土料理の本質はあるもので作るので。。と言い訳。


ですがちょっと馬肉感というか。。関東圏では食べれない変わった出汁感にしないとつまらない。
考えた結果、ダシダと味噌と醤油の合わせ、関東のかつお、昆布、野菜などを使うことに。

うん安直ですね…笑

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注:映えは無視です。
もちろん同じになる訳ないですが、子供達もうまいうまい言って食ってくれたのでヨシ。


吉田のうどん面白かった!



 

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